自動販売機の販売促進事例

日本の文化でもある自動販売機の販売促進事例を観察、記録するブログです。通常のダミーサンプル、POPによる販促施策や、キャッシュレス化やデジタルサイネージ化などの最近の動向にも注目しつつ、気づいたことをUPしていきたいと思います。

アサヒ飲料 十六茶 新垣結衣さんPOP

f:id:d-machine:20190121221129j:plain

商品サンプルのスペースに設置された新垣結衣さんの十六茶POPです。

よく、自販機で同じ商品サンプルが2個並んでいたりしますが、そのスペースをうまく活用していると思います。

組み立て式の前後の印刷で、奥行き感と透明感のあるPOPです。

自販機サンプル 今昔

f:id:d-machine:20190119162619j:plain

もともと自販機のダミー(商品サンプル)は、その商品そのものの空き容器を置いてありました。

現在でも自販機での販売量が少ない商品や、メーカーから専用のダミーを入手できない場合は、本物の缶やボトルがダミーとなっている自販機もあります。

わざわざダミーを作らなくても、別に全部空き容器でいいのでは、と思う方もいるかもしれませんが、本物の容器だとコストが高い、色褪せるのが早い、夜間の照明で光が透過しない、などの理由で、ある程度数が多い場合はダミーを設置する場合がほとんどです。

 

真空成形を使った、商品を円柱ではなく前半分を再現したかまぼこ型の断面を持つハーフダミーとも言われる技術ができてから、商品そのものだけでなく、成形技術でもっといろいろなことを表現したダミーを見かけるようになりました。

 

日本の食品サンプルは外国の方から感心される独自のリアリティと、時に実物を上回るような演出表現(スパゲティがフォークで空中に持ち上げられてるような)が生み出されてきました。

自販機ダミーも単なる商品の代わりではなく、一つのオブジェやアート作品のような独自の進化を遂げているように思います。

ただ、限られた空間の中であまりやりすぎると、パッと見た瞬間、どんな商品が販売されているのかわかりにくくなる可能性もありますが。。

キリン バックシートとフロントシート(?)

f:id:d-machine:20190117213649j:plain

自販機の商品ダミーの後ろに、季節感や温度を表す壁紙のようなシートが差し込んであります。

これはバックシートといって、強い主張はしないものの商品のイメージをひきたてる名脇役となっており、各社四季折々のデザインが差し込まれています。

 

そんななか、最近気になったものがキリンのフロントシート?ともいうべき装飾POPです。

 

f:id:d-machine:20190117214200j:plain

 

f:id:d-machine:20190117214225j:plain

写真だとわかりにくいですが、商品ダミーの後ろではなく、手前の透明窓にぽわぽわとした温かさを表現したシートを直接貼り付けてあります。

表面がつや消しとなり向こう側が湯気にかすむようにぼんやりと曇って見えます。

ぼんやり湯気に見えるような効果を狙って、わざわざマットな印刷を施したのか、裏面が粘着のため、オモテに印刷したため偶然そうなったのかはわかりませんが、今までにない表現となっています。貼るときの気泡も目立たずいい感じです。

自販機の窓にPOPを貼る手法はありましたが、このように全面に貼るのを見たのは初めてです。

 

自販機という限られた空間の中で、また新たな表現が開発された、と感じました。

バックシートは各社に展開されていますが、このPOPも広がっていくのでしょうか。

「サントリー天然水」ブランドが清涼飲料で販売量首位に

今日ニュースで見かけたのですが、サントリーの天然水が清涼飲料水の販売量で首位になったとのことでした。

 

いままでコカ・コーラジョージアだった首位が28年ぶりに交代したとのこと。

28年首位を守ったジョージアも相当すごいですが、やはり近年の健康志向やコンビニコーヒーなどが逆風となり、逆に夏の記録的な猛暑やフレーバーウォーターなど水分補給の需要が天然水の伸びを後押ししているのだと思いました。

 

f:id:d-machine:20190116213829j:plain

写真は昨年の夏、自販機に貼られていた商品不足のお知らせステッカーです。

猛暑とともに、地震などの災害、さらに人手不足の影響もあり自販機への供給が間に合わない状況だったのだと思います。

 

自販機の存在自体も、震災直後は電力の消費などが批判の対象となったりもしましたが、コンビニよりもさらに身近なライフラインとして、これからも存続しつづけてほしいと思います。

 

伊藤園 Tully'sトップボード

f:id:d-machine:20190115215151j:plain

f:id:d-machine:20190115215156j:plain

Perfume(パフューム)を起用したCMになってから初めて見た、タリーズコーヒーのトップボードです。

ホログラムミラーの印刷が、とても高級感のある仕上がりになっています。通常このようなホログラムは屋外での耐候性が弱く、劣化しやすいのですが、しばらく掲示されているものも比較的鮮やかさを保っています。

ライブも最先端の技術を導入するPerfumeだけに、なにか特別な材料を使っているのかもしれません。

 

先日のカウントダウンに渋谷のパブリックビューイングと5G回線でつないだ映像もYouTubeに発表されてて、大変興味深く拝見しました。

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

JR東日本 イノベーション自販機

f:id:d-machine:20190110215716j:plain

去年撮影したものになりますが、JR東日本の従来の自販機とサイネージ型自販機が並んでいるところの写真です。

イノベーション自販機という名の通り、まさに未来、クールジャパンです。電脳化された人類のエネルギードリンクとかを販売していそうな感じです。

昔ながらの電話と最新のスマートフォンが並んでいるようなイメージでしょうか。

(従来の自販機も中身はsuica対応だったり省エネとか相当進化しているそうです)

 

世の中の自販機が全部このような感じに変わっていくにはまだ時間が掛かりそうですが、JRだけでなくオリンピック会場とかVR体験施設など、最先端のロケーションに広がっていくとかなり映えると思いました。

 

www.acure-fun.net

各社 ホット訴求トップボード

f:id:d-machine:20190109223005j:plain

最近、タレントや特定な商品のビジュアルを使用するのではなく、「ホット」や「冷たい」などの訴求をする販促物をよく見かけるようになったように感じます。

タレントへのギャラやビジュアルの使用期間、特定の商品にとらわれず、シンプルに、広く消費者へ訴求できる手法なのだと思います。

 

もともと、一台でホットとコールドを販売できる自販機は日本で開発された技術とのことですし、テレビCMを見ないという人も増えてきている今、このように自販機の眼の前でわかりやすく魅力を訴求する手法に立ち戻ってきているのかもしれません。